山吹味噌は、信州小諸で創業340余年。
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山吹のたより

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2020.03.18

今季の積雪

今季の積雪

冬は寒さがひとしおの長野県で味噌造りを続けています。

同じ県内でもマイナス15℃以下で乾燥・凍りづけになる地域と、それほどの低温にはならないものの、たくさんの積雪で3か月位は雪に閉ざされてしまう地域があります。当社には後者、積雪が多い地域の特徴を熟成に生かした商品があります。10年目を迎える「雪中熟成」味噌です。この味噌が今年は予想もしない異変に出遭ってしまいました。豪雪で知られる長野県の北部・飯山で作り続けてきた味噌なのですが飯山は90年ぶりの少雪。飯山住民のほとんどが未体験の、あるいは昔語りに聞いたかもしれないという少なさで、地域の代表的な行事「雪まつり」も雪が不足で雪像が出来ず、20キロ離れた山から大型のダンプで搬入をしてやっと開催にこぎつけたとのこと。

それでも12月のうちはこんなこともあるのかな、くらいにしか思わず、寒さが厳しくなくて過ごしやすい正月だと小諸の地で思っていましたが正月三が日が過ぎたころから飯山の積雪が気になって仕方なくなりました。雪中熟成の味噌は毎年、成人式の祝日を過ぎたあたりで埋め込みの日程を立てており、輸送のための予約を運送会社に依頼しなくてはならないからです。年始の仕事はじめの翌日、まずは17日をその日と定めて手配しました。その時点で確認をとった飯山の現地は降雪ゼロでした。成人の日があった連休週明けに確認をしたところ、雪は少し降ったものの、10センチ程度が積もる畑以外の積雪はゼロとの返答。手配をしたトラックのスケジュール変更を慌てて行い、次の手配をすぐ翌週とはせず、改めて確実と思えた1月最終の27日に定めて積雪を待ちました。気が気でならない降雪情報は成人式の翌週も空振り続きでこの変更をした日程も中止せざるを得なくなり‥‥暦の上で寒さが一番厳しい大寒の日もせいぜいマイナス3℃位にしかならず。

経験のなかった自然現象の前に打つすべはないのかと一時は諦めましたが、頭を切り替えて可能な場所を探しましたところ、標高が高い地元・小諸市の高峰高原なら可能ということになり胸をなでおろしたのは言うまでもありません。その後、2月中旬より日本列島に寒気が覆いました。場所や埋め込みの手立て等はいつもと勝手が異なりますが後は天に祈って雪中熟成味噌の出来上がりを待っています。

( M・T )

例年2月の積雪
例年2月の積雪
例年の埋め込み
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