山吹味噌は、信州小諸で創業340余年。
上質な本物の味噌をお届けします。

オンラインショップ
山吹のたより

山吹のたより

2021.06.07

唾液と口内菌の関係 ~食べ方が分泌量を左右させる!?~

あまり噛まない食事法を続けていると!?
 日頃、唾液(つば)について意識していないかもしれませんが、唾液はたくさん仕事をしています。喋ったり歌ったりできるのは唾液が口内を潤してくれるから。粘膜を保護し、消化を助けてもくれます。忘れがちなのは抗菌・自浄作用があること!
 衛生状態を保つために歯磨き・口ゆすぎは欠かせませんが、抗菌・自浄作用をもつ唾液がいつも口内に分泌されている状態にしたいものです。
 唾液は顎の上下運動によって分泌が促され、上下運動が滞ると分泌されにくくなるとのこと。例えば食事の際に噛まない食事法を続けていると──唾液の量が減少→むし歯・歯周病を誘発→歯を失うはめになりかねません。
 実は私達の咀嚼回数や食事時間は大昔は勿論、戦前に比べてもかなり減少しているというデータが! 堅い食材よりミートソースやシチュー、ファストフード等、やわらかいメニューが現れ、好まれるようになったからでしょうか。時間に追いまくられる生活様式の変化もその理由の一つでしょう。忙しいからとか喉に詰まりたくなくて主食あるいは副菜を汁物で流しこんでいませんか? 同じものを出されているのに同席者より食べ終わるのが早い人も要注意。噛んでこそ有益な唾液が出るのに噛まない食事法をしているかもです。

よく噛むためのポイント
 調理するときは──〈食材の組み合わせを工夫〉副菜・味噌汁には菜類・葉物、海藻類をお忘れなく。それらは繊維質が多いのでよく噛まざるを得ない食品なだけでなく歯の付着物を落としてくれるという利点もアリ。
 〈具材を大きく切る〉〈歯ごたえを残して煮る〉ことも有効です。大きな塊は顎を使わざるを得ません。噛みごたえある食品には食物繊維が多く、脂質や糖質の量は少なめで、ゆっくり吸収されるため、血糖値をあげる危険が少ないともいわれています。
 食べるときは──〈主食と副菜は別々に口に入れる〉。ご飯を味噌汁で流し込むのはご法度。〈噛む時は箸を置く〉〈姿勢よく座る〉〈急がない〉こともポイントです。夏は、きゅうりがおいしいですね。丸のままのきゅうりや野菜スティックを生味噌や味噌ディップを付けてポリポリ、粉砕すべし! 
 では、どのくらい噛めばいいのでしょうか? 試しにご飯あるいは甘くないパンをよく噛んでみてください。奥歯で潰しているうちに甘さを感じてきませんか? 甘くなったのは唾液に含まれる消化酵素アミラーゼがデンプンを分解したから。そこまで行くのが理想。〝一口30回噛もう〟というのは、そういうことだったのですね。
 よく噛むと少量でも満足し肥満防止につながり、唾液が出ると味覚が敏感になって、食べ物の味がよく分かるようになり、いいことだらけです。

栄養バランス
 食べ物を「よく噛むこと」「よく噛めること」は、健康づくりにとってとても大切です。むし歯は減っていますが歯周病は成人の多くが罹っているそうです(30代で3割以上。年齢が上がるにつれ割合が高くなる)。食べ物をよく噛めなくなると、硬い食品を避けるようになり、ミネラル・ビタミン・食物繊維などの摂取量が低くなってしまいます。食べる楽しみは歯があってこそ、栄養バランスのよい食事と噛む食事法を心がけたいものです。

参考:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト/日本口腔保健協会HP/農水省HPほか

バックナンバー