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山吹のたより

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2020.11.04

豚汁で、この冬を乗り越えましょう。― 栄養価が高いのに経済的で簡単に作れる豚汁は家庭料理の優等生!

全国的に食べられる理由
 豚汁というメニューが世に出たのは昔の軍隊なのだとか。カレーやシチューには抵抗があった兵隊さんにも食べ慣れていたお味噌汁に豚肉を加えただけなら受け入れられやすく、使う豚肉は高級部位より細切れや切り落としのほうが適していますから経済的。野菜は常備できるじゃが芋・にんじん・玉ねぎの根菜だけでもOKで、一椀にたんぱく質、ビタミンB・C、カロチンなどさまざまな栄養が摂れ、また、豚から脂が出るため、野外や寒季でも汁が冷めにくく、体も温まる、というわけで、軍隊の食事にうってつけだったとされます。
 軍役を終えた兵隊さんは郷里に戻ります。豚肉入りの味噌汁は各地で伝授されたことでしょう。
 作り方が単純でボリューム感もあり、ご飯さえあれば、ほかにおかずがなくったってイケますからキャンプ・課外活動にも人気です。一人暮らしでも大家族でも、学生街の定食屋さんでも定番ですね。

味付けは?
 日本での養豚は薩摩藩で始まり、幕末には江戸の町で豚肉食が流行したそうです。江戸広小路の店の豚鍋は天保銭1枚=100文(実際は80文の価値でお米が1升買えました)。江戸勤番侍の日記には、外食でなく、「風邪気味なので、薬代わりに豚肉をしばしば購入。味噌やタレなどで味付けし猪同様、ネギと一緒に鍋で食べた」とあります。
 豚汁のルーツの一つにけんちん汁説があります。けんちん汁も根菜類を入れますが精進料理ですから肉類は入れず、味付けがしょうゆ味というのが原則。対して豚汁の味付けは味噌のお宅がほとんどではないでしょうか。
 ところで、ある社員食堂の豚汁が評判と聞き、コツを尋ねると「味付けは味噌だけど最後にしょうゆを垂らすノサ」と小声で教えてくれました。なーるほど。

トン汁かブタ汁か
 さて、ここまで豚汁を何と発音していましたか?トン汁と呼んだなら東日本の出身者ではないですか?北海道を除く東日本ではトン汁と呼ぶ人が多く(豚のカツもトンカツと呼ぶ)、西日本出身者はブタ汁と呼ぶ。西日本では単に肉と言えば牛をさすので豚肉を使った汁はブタ汁。肉まんも関西ではブタマンでしたっけ。
 呼び方はそれぞれでも構いませんよね。今夜は冷えそう。豚汁の出番ですよ!

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